Zabbix 監視対象の追加

以前のZabbixサーバーに監視対象を追加します。


SNMPでの監視もできます。
が、ここではZabbix Agentを監視対象のサーバーに入れてみます。


Zabbix サーバーを立てた時と同じように、Zabbixのページで環境を選択すればインストール手順が出てきます。
https://www.zabbix.com/jp/download

サーバー側と違って、別途手順が足りないとかは無いため、公式とほぼ同じです。

  1. curl https://repo.zabbix.com/zabbix/6.4/ubuntu/pool/main/z/zabbix-release/zabbix-release_6.4-1+ubuntu24.04_all.deb -O
  2. dpkg -i zabbix-release_6.4-1+ubuntu24.04_all.deb
  3. apt update
  4. apt install zabbix-agent
  5. systemctl enable zabbix-agent

Agentは動いていますが、設定を行っていないためサーバーからアクセスできません。

/etc/zabbix/zabbix_agentd.conf を編集します。
設定箇所
Server:ZabbixサーバーのIPを指定する。
ServerActive:同上
Hostname:Zabbixサーバー上で指定するホスト名と合わせる
設定したらZabbix Agentを再起動しておきます。


最後にZabbixサーバーで監視対象のHostを追加します。
今回はZabbix Agentを利用したLinuxサーバーを監視するので、そのための設定を行います。

  1. データ収集:ホスト:ホストの作成
    ホスト名は上記Hostnameと一致させます。
    インターフェース:エージェントを選択し、IPを指定します。
    ホストグループ:Linux serversを指定します。
    テンプレート:Linux by Zabbix agentを指定します。
  2. 追加します
    テンプレートを追加していれば、自動で監視項目が追加されています。

ダッシュボードへの追加

今回はCPU、メモリ、Diskがざっと確認できるようにします。
ダッシュボードには初期状態で「Top hosts by CPU utilization」という項目があり、既にCPU負荷が確認できます。ここにメモリとDiskの項目を追加します。

マウスオーバーすると歯車が出るので、クリックして設定画面を表示します。
ホストに先ほどの監視対象サーバーを追加、列にメモリとディスクの使用率を追加しておきます。

ダッシュボードから、不要なパネルの削除とリサイズを行います。
必要なら色々追加しても面白いでしょう。
編集したら右上の「変更を保存」を行います。パネル内部の変更であっても、保存する必要があります。

Zabbix サーバー

Zabbix サーバーを立ててみたのでの簡単なメモ


サーバーの構築

次のページで環境を指定して、表示されたコマンドを実行すればサーバー側は動くようになります。
https://www.zabbix.com/jp/download


今回指定した環境

  • Zabbixバージョン:6.4
  • OSとバージョン:Ubuntu 24.04LTS
  • コンポーネント:Server, Frontend, Agent
  • データベース:PostgreSQL
  • Web Server:Nginx

Zabbixサーバーが動くまでの手順

上記の通り、基本的には表示されたコマンドで足ります。

  1. リポジトリの設定
    • curl https://repo.zabbix.com/zabbix/6.4/ubuntu/pool/main/z/zabbix-release/zabbix-release_6.4-1+ubuntu24.04_all.deb -O
    • dpkg -i zabbix-release_6.4-1+ubuntu24.04_all.deb
    • apt update
  2. Zabbix周りのインストール
    • apt install zabbix-server-pgsql zabbix-frontend-php php8.3-pgsql zabbix-nginx-conf zabbix-sql-scripts zabbix-agent
  3. PostgreSQLのインストール
    • sudo apt install postgresql
  4. DBのユーザーとDBの作成
    • sudo -u postgres createuser –pwprompt zabbix
      パスワード入力あり
    • sudo -u postgres createdb -O zabbix zabbix
    • zcat /usr/share/zabbix-sql-scripts/postgresql/server.sql.gz | sudo -u zabbix psql zabbix
  5. ZabbixのNginxファイルの編集
    ポートを指定する。今回は80
    サーバー名を指定する。今回は_
    • vim /etc/zabbix/nginx.conf
  6. Nginxのデフォルト設定を消す
    Zabbixのポートを80にしたため必要
    • unlink /etc/nginx/sites-enabled/default
  7. 日本語化
    Zabbixの日本語化の為の設定
    • vim /etc/locale.gen
    • locale-gen
  8. Zabbix再起動と、自動起動の設定
    • systemctl restart zabbix-server zabbix-agent nginx php8.3-fpm
    • systemctl enable zabbix-server zabbix-agent nginx php8.3-fpm

今回の設定では、IPアドレス等でサーバーにアクセスすると初期設定画面が表示されます。
また、日本語化してあるのでインストールの時点から言語に日本語が選べます。
設定箇所は色々ありますが、最低限PostgreSQLのパスワードだけ指定すれば動作します。


特に問題が無ければ、Zabbixサーバー自体を監視した状態になっているはずです。

Zabbix Server 画面